
理事長 大橋 教正
一般社団法人 全日本動物専門教育協会(Japan Society for Animal Specialty Education 以下、SAE)は、教育という観点から人と動物が共生できる調和のとれた真の社会づくりに貢献していくことを目的に活動している協会です。
その活動の大きな柱として、SAEでは業界を牽引できる人材の育成に取り組んでいます。育成された人材である証として、SAEが発行するライセンスの中でも、「トリマー」「動物看護師」「家庭犬訓練士」「動物介在福祉士」は「初級」「中級」「上級」「教師」4部門のいずれを取得しても、環境省所轄動物愛護法のもと都道府県認可動物取扱責任者資格取得の要件を満たし、「販売」「保管」「貸出」「訓練」「展示」の5種全てを取得することができます。このことは、SAEの作成するカリキュラムが各教科、各部門にわたり、教育、指導が優れている証明であるといえるでしょう。
業界では様々なライセンスを発行する団体、機関があります。しかし、学生、飼い主のための真のライセンス発行とは言えないものが多く、安易に業界団体のライセンスを形ばかりの試験で取得させ、教育しているように見受けられるものがあります。そのようなライセンスを取得した人材では、人と動物が共生できる調和のとれた真の社会創りはできません。SAEは真の人材を育成していくことに拘りをもっています。
また、SAEでは、人が一人ひとりに戸籍があるように、犬や猫たちも飼い主の家族の一員である証として戸籍登録ができるよう、世界で初めてシステムで管理し運営しております。血統ではなく戸籍の概念で管理しておりますので、純血種はもちろんのこと、混血種の犬や猫たちも登録ができ、また、個体の登録管理から販売管理、生育状況の記録とフェイズ毎にシステムで一元管理することで、個体の流通と生育が透明化され、安心で快適なペットライフのトータルサポートを実現しております。そして、飼い主を明確化することは、殺処分ゼロに向けた取り組みの一助にもなっております。
ペット業界を取り巻く環境は、ペットの高齢化や飼養頭数の減少など構造的な変化に加え、業界の垣根を越えた競争、自由化が進展しております。SAEではこれまで築き上げてきた信頼、信用を基盤に、市場の変化に応じた活動を更に進めて参りたいと思います。
そのためには、SAEの理念にご賛同いただける動物に携わるお仕事の方々はもちろんのこと、ペットを愛する一般の家庭の方々、学校・スクールを経営されている方々、企業を経営されている方々のご入会をお願いしたく、心よりお待ち申し上げます。
