トリミング競技規定

競技規定を、次のとおり定める。

エントリークラス出陳条件

【初級】指定犬種内におけるペットクリップ、ショークリップ
【中級】指定犬種内におけるペットクリップ、ショークリップ
【上級・教師】指定犬種内におけるショークリップ

(共通条件)
※前回のトリミングから1か月以上期間があいているもの(教師クラスは、2か月以上期間があいているもの)
※生活上必要なベイシング・爪切り等の手入れを行うことは可能

■競技時間

2時間(制限時間2時間以内に仕上げる)

■審査項目

【初級】
1.トリマーとしての正しいマナー
2.犬・道具・器具の扱い方
3.運動性のある順序良い作業進行
4.グルーミング(ベーシック)の仕上がり
5.真っ直ぐにトリミングできる
6.左右対称のトリミングができる
(ポイント)
・犬の骨格構成や性格を理解している
・道具・器具の扱いに慣れ、目的に応じて正しく使用している
・平面カットが揃っている
・アウトライン、部位のメリハリがはっきりと区別できる
など

【中級】
初級クラスを基本に以下の項目を審査。
1.犬の特性を理解してトリミングができる
2.立体的なトリミングができる
3.全体のバランスが図れる
(ポイント)
・平面部と平面部のつながりがなめらかに揃っている
・立体的なカットとなっている
・バランス良く配置されたカットになっている
など

【上級】
中級クラスを基本に以下の項目を審査。
1.犬種を理解してのトリミングができる
2.長所・短所を見分けたトリミングができる
(ポイント)
・犬種のスタンダードを理解し、その犬種の美しさを表現できるか
など

【教師】
上級クラスを基本に以下の項目を審査。
1. その犬種のスタンダードを理解し、トリミングできる
2. 長所短所を理解し、スタンダードに近づけるようトリミングできる
3. 骨格構成を理解し、動きの妨げ、または過度な作りこみによるスタイルのバランスの崩れがないこと
など
(ポイント)
・犬体を理解し、最大限に美しく表現できるか
など

■注意事項

・使用する道具等は各自で用意し、競技中の貸し借りは禁止する(トリミングテーブルを除く)。
・出陳犬の準備は各自で手配し、当日の犬の管理は各自が責任を持って行う。
・出陳犬は、狂犬病等のワクチン接種済みで、体調不良でないものとする。
・選手の靴は、ハイヒールやピンヒール等の床を傷つけたり、音がたったりするものは禁止する。
・競技中、他の選手に迷惑をかけるような言動、及び審査員の指示に従わない等の行為は、退場を命じる場合がある。
・会場内でのドライヤー使用は一切禁止。
・教師クラス出陳者は、21歳以上であること
・審査は、本協会のライセンス規定に準じて採点する。テディベアカットの場合は、本協会のテディベアカット基準に準じて採点する。
・本協会は、審査に関する異議申し立ては一切受けない。

■出陳可能犬種について

■本協会のテディベアカット基準について

ラムクリップを基準とし全体に丸みをおびたカットスタイル

クリッピング
足裏、お腹、肛門周囲のみ

(後躯)
1.趾止めは、45度丸く切り上げ、パッドにかからない。
2.脚の太さは、ラムと同様、体長の1/3とする。後望した時、骨格と平行もしくは、Aラインに仕上げる。
3.タックアップは体長の後ろから1/3に位置する。
4.お尻の頂点を体高の1/6の高さに丸く作る。
5.後肢側望はタックアップから足先、アンギュレーションは足バリのないラムクリップのように作る。

(中躯)
6.背線は体長の後ろから2/3をキ甲にする。またキ甲の真下に前肢の後ろ側がくるのが望ましい。
7.上から見てボディの幅は頭部からネックにかけて、なだらかなラインで繋がり、ウエストは確認出来る程度にする。前躯の幅と後躯の幅は、一緒である。
8.体高の1/2にエルボーを位置するようにアンダーラインを決める。

(前躯)
9.前肢の太さは、後肢と一緒である。円柱型。
10.胸はアダムスアップルから胸を作る。わずかにふくらみをもたせて肢の付け根につなげる。

(頭部)
11.顔は、ストップを中心に全体丸く作る。ストップ~頭頂=ストップ~アダムスアップル
12.目の上、頭部は、わずかに隆起させ、丸くカット。
13.マズルの毛(ムスタッシュの上側)を目に向かってコーミングした際、目にかからないよう、アーチ型にカット。
14.マズルの作り方・耳の作り方
①目の下、マズル上部は、浮き上がらないよう、すっきりカット。耳は、長さを保ち、裾を扇形にカット。
②ストップから鼻先にかけ膨らみを持たせ、マズルを楕円形にカット。耳は、縁ギリギリの長さで全体丸くカット。耳表面の毛をふかし、表面も丸くカット。
※初級は① 中級は①、②いずれも可。初級時②も可だが、難易度を要するため、基本①。
15.頸の太さは、頭部より決して細くはならない。
16.テ-ルは、背線から水平に持ち、背線と同じ長さで円柱状に作る。
17.腹止めは、クリッピングにかからないようにする。

(イメージ写真)

■競技中使用可能道具について

・ブラシ
  スリッカー
  ピンブラシ
  テリア
・コーム(各種)
  レギュラー
  ロング
  ミニ
  レスコ
  リング(セット)
・クリッパー
・ボブシザー
・スイニングシザー
・ストレートシザー
・カーブシザー
・コートキング
・トリミングナイフ(各種)
  プラッキング
  ストリッピング
・ラッカー

 

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